こんにちは!今回は言語聴覚士(ST)によるリハビリテーションで、意外な活躍を見せる「吹き戻し」について深掘りします。
おもちゃ屋さんでも見かける身近なこのアイテムが、実は話すことや食べることをサポートする、優れた訓練道具になることをご存知でしょうか?

なぜ吹き戻しがリハビリに役立つのか?
吹き戻しを吹くという単純な動作には、私たちが普段意識しない重要な筋肉の動きが隠されています。
- 唇(口唇)のコントロールを養う 吹き戻しをくわえ、空気が漏れないようにしっかり唇を閉じることがまず最初のステップです。この動作は、食事中に食べ物や飲み物が口からこぼれるのを防ぐ口唇閉鎖機能を鍛えます。また、発音時に唇を閉じる「マ行」や「パ行」の音を出す練習にもつながります。
- 呼吸のコントロールを身につける 吹き戻しを最後まで伸ばし、その状態をキープするには、肺から一定の強さで息を出し続ける必要があります。この練習は発声に必要な呼気(こき)の安定性を向上させます。安定した呼吸は声を長く出したり、途切れることなく話したりするために不可欠です。
- 舌や頬の動きを促す 吹き戻しを吹く際に舌や頬の筋肉も連動して動きます。これらの筋肉を意識的に使うことで、話すことや食べ物を口の中でまとめる動作がスムーズになります。
楽しく、無理なく続けるために
吹き戻しを使った訓練は「楽しみながら」続けられるのが大きな利点です。
- 目標設定:最初は短くても少しずつ長く伸ばせるように挑戦してみましょう。
- 変化をつけて:速く吹いたり、ゆっくり吹いたり、吹き戻しの動きに変化をつけることで様々な筋肉の使い方を練習できます。
吹き戻しは、一見シンプルですが口の周りや呼吸を整える上で非常に効果的なツールです。
この小さな一歩が明瞭な発音や安全な食事につながり、コミュニケーションや食事の楽しさを取り戻すきっかけとなるでしょう。
こんにちは!今回はトレッドミルと免荷装置を組み合わせた歩行訓練についてご紹介します。特に、普段車いすをご利用の方にとって、この訓練がどれほど大きな可能性を秘めているかをお伝えします。

トレッドミルと免荷装置とは?
- トレッドミル: いわゆるランニングマシンです。一定の速度で動くベルトの上を歩くことで、歩行の反復練習を安全に行うことができます。
- 免荷装置: 身体の一部、特に体重を支えるための特別なハーネスや装置です。器具で体を支えることで、体重の一部を免除し、足にかかる負担を軽減します。
この2つを組み合わせることで、私たちは重力から解放され、転倒の不安なく歩行練習に集中できるのです。
〈写真:トレッドミルと免荷装置の写真 固定〉
車いすをご利用の方にとっての大きなメリット
「車いすだから歩くのは無理」と諦めていませんか?この訓練は、そんな考えを変えるきっかけになるかもしれません。
- 安全な環境での集中練習: 免荷装置で体が安定しているため、転倒の心配がありません。これにより、恐怖心なく、正しい姿勢や足の運び方に集中して練習できます。
- 筋力とバランス能力の向上: 身体にかかる負担を調整しながら歩くことで、普段使われにくい筋肉(特に下半身や体幹)を効率的に動かすことができます。これは、将来的に車いすから立ち上がったり、短い距離を補助具を使って移動したりするための筋力とバランス能力を養います。
- 歩行パターンの再学習: トレッドミルは一定の速度で動くため、左右の足の動きを均等にし、スムーズな歩行リズムを体で覚えることができます。

諦めない心が、一歩につながる
トレッドミルと免荷装置は、ただの機械ではありません。それは、もう一度「自分の足で歩きたい」という思いを形にするための強力なツールです。
この訓練は、決して魔法ではありません。地道な努力と繰り返しの練習が必要です。しかし、小さな一歩がやがて大きな自信となり、日常の可能性を広げてくれるはずです。
スタッフの指導のもと、あなたもこの新しいリハビリテーションに挑戦してみませんか?
※トレッドミルと免荷装置の利用にはリハビリ療法士の評価が必要となり、ご希望に添えない可能性があります
最後までお読みいただきありがとうございました!!
介護施設で働くスタッフにとって、入居者さまとのコミュニケーションは欠かせません。言葉で気持ちを伝えたり、笑顔を交わしたり。しかし、言葉だけでは伝わらない温かさや安心感があるのをご存知ですか?
私たちが大切にしている「タッチングケア」は、まさにその温かさを届けるためのケアです。
タッチングケアって、どんなケア?
タッチングケアとは、手や腕、肩、足などにやさしく触れることで、言葉を介さずに相手に安心感や安らぎを与える技術です。

タッチングケアがもたらす素晴らしい効果
たかが「触れる」こと、と思われるかもしれません。しかし、タッチングケアには科学的にも証明されている様々な良い効果があります。
- 不安や孤独感の軽減: 人の温かさに触れることで、心が落ち着き、孤独感が和らぎます。時にはアロマオイルも使用します。アロマの香りは、脳に直接働きかけ、不安やストレスを和らげ、精神的な安定をもたらします。
- 痛みの緩和: やさしくマッサージするように触れることで、血行が促進され、身体の緊張がほぐれ、痛みが和らぐことがあります。
- 心の安定: 触れ合いによって「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンが分泌されます。これは、ストレスを軽減し、心身をリラックスさせる効果があります。
- 信頼関係の構築: 継続的にやさしいタッチングを行うことで、スタッフと入居者さまの間に深い信頼関係が築かれます。

私たちの想い:手から伝わる心
私たちは、これからも「手から伝わる心」を大切に、言葉と触れ合いの両方で、入居者さまが毎日を心穏やかに過ごせるようサポートしていきます。
このブログを読んで、タッチングケアの温かさについて少しでも知っていただけたら嬉しいです。
リハビリ特化型ナーシングホーム:もっと自分らしく、活き活きと
こんにちは!今回は、あまり聞き慣れないかもしれませんが、医療とリハビリを両立するリハビリ特化型ナーシングホームについてお話しします。
病気やケガでこれまでとは違う生活をされている方、もっと体を動かしたい、自分らしい毎日を送りたいと感じている方も多いのではないでしょうか。リハビリ特化型ナーシングホームは、そのような思いに応えるための施設です。

医療とリハビリの両立
リハビリ特化型ナーシングホームは、医療とリハビリの専門性を兼ね備えた施設です。
- 24時間医療サポート: 看護師が24時間常駐しているため日中だけでなく、夜間の体調変化にも迅速に対応できます。胃ろうや吸引、インスリン注射など、医療的なケアが必要な方も安心してリハビリに専念できます。
- 個別リハビリテーション: 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、機能訓練士といった専門家が、個別のリハビリテーション計画を作成します。病気や障がいの状態、そしてご本人の目標に合わせて専門的なリハビリを行います。

「できる」を増やす、もう一つの住まい
この施設はただ医療とリハビリを行う場所ではありません。ご入居者様が今の状態の中で「できること」を増やし、日々の生活をより豊かにするための大切な場所です。
例えば食事や着替え、入浴といった日常動作をリハビリの一環として練習します。ご自身のペースで、一つひとつの動作を丁寧に練習することで、生活の自立度を高め、行動範囲が広がります。
リハビリ特化型ナーシングホームでの生活は、ただケアを受けるだけではありません。それはご自身の体と向き合い、新たな可能性を見つけるための前向きな時間です。
私たちは、ご入居者様一人ひとりの「もっとこうなりたい」という思いに寄り添い、その実現を全力でサポートします。
もし、少しでもご興味がありましたらぜひ一度ご相談ください。私たちと一緒に自分らしい活き活きとした毎日を築いていきましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
こんにちは!今回は作業療法士(OT)が行うリハビリテーションの中でも、特に楽しく、創造的な「作品作り」に焦点を当ててご紹介します。
「リハビリと作品作りがどう関係するの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、作品作りには、私たちの心と体にたくさんの良い効果があるのです。

作品作りがもたらす4つの効果
- 指先と体の動きを鍛える 作品を作るための作業は、指先や腕の細かい動きを練習するのに最適です。これは、日常生活で必要なボタンを留める、ペンを持つ、箸を使うといった動作の回復につながります。
- 集中力を育む 一つの作品を完成させるには、集中して取り組むことが大切です。これにより、脳を活性化させ、集中力を養うことができます。
- 自信を取り戻すきっかけに 作品が完成したときの達成感は、何物にも代えがたいものです。「自分にもこんな素晴らしいものが作れた!」という喜びが、自信を取り戻す大きなきっかけとなります。
- 自分らしさを表現する喜び 作品作りは、自分の好きな色や形を選び、自由に表現できる場です。「自分らしさ」を再発見し、表現する喜びを感じることができます。

作業療法での作品作りは、ただ何かを作るだけではありません。それは、楽しみながら心と体を動かし、自分自身の可能性を再発見するための大切な時間です。

あなたの「好き」や「やってみたい」が、リハビリの力になります。ぜひ、一緒に作品作りに挑戦して、新たな一歩を踏み出してみませんか?
こんにちは!今回は言語聴覚士(ST)が行うリハビリテーションの中でも、「発声・発語訓練」に焦点を当ててご紹介します。
声を出すこと、言葉を話すことは私たちの気持ちや考えを伝える上で欠かせない大切な行為です。病気や加齢で声が出しにくくなったり、言葉がうまく話せなくなったりしたとき、STが専門的な視点からその回復をサポートします。

言語聴覚士(ST)と取り組む発声・発語訓練
発声・発語訓練はただ声を出すだけではありません。STは一人ひとりの状態に合わせて効果的な練習方法を提案し、丁寧にサポートします。
- 呼吸訓練: 安定した声のためには、まず呼吸を整えることが重要です。腹式呼吸や吹き戻し訓練などで発声に必要な息の量を増やし、コントロールする練習をします。
- 発声練習: 「あー」「いー」といった母音の発声や音階に合わせて声を出す練習は声帯や喉の筋肉を動かし、声の響きや大きさを改善します。
- 構音訓練:舌や唇、顎の動きを正確にするための訓練です。鏡を見ながら「パタカラ」と発音したり、舌を左右に動かしたりすることで発音をはっきりさせます。この舌の動きを鍛えることは、同時に飲み込みの力を高めることにもつながります。 舌は食べ物をのどへ運ぶ重要な役割を担っており、その動きがスムーズになることで安全に食事を楽しめるようになるのです。
- 歌唱訓練:好きな歌を歌うことは、声や言葉のリズム感を養うだけでなく、脳の活性化にもつながります。メロディーに合わせることで発声しやすくなる方も多く、声を出すことへの抵抗感を減らし自信を取り戻すきっかけにもなります。

発声・発語訓練は、もう一度、言葉で気持ちを伝えられる喜び、誰かと心を通わせられる喜び、そして安全に食事を楽しめる喜びを取り戻すための大切なプロセスです。
ぜひ、言語聴覚士と一緒に、あなたらしい声と話し方を取り戻すリハビリを始めてみませんか?
晩秋の冷たい風が吹き、冬の訪れを感じる頃となりました。
先日、当施設にてクリスマスを迎えるための飾りつけをいたしました。

今年も食堂にクリスマスツリーを立て、穏やかな輝きを放つオーナメントを飾り付けました。
これから利用者様にもオーナメントを作成して頂き、季節の移り変わりを共に感じて頂ければと思っております。

また施設の玄関にはレクリエーションで作成した生け花と利用者様の作成したサンタとトナカイの編み物も展示しております。
どれも素敵な作品ですのでご来館頂いた際はぜひ鑑賞して行って下さい♪
最後までお読みいただきありがとうございました。
確かな一歩を築こう: 平行棒が支える歩行リハビリ
こんにちは!今回はリハビリで行われる平行棒歩行についてご紹介します。
平行棒歩行は、歩行練習の第一歩としてとても重要な訓練です。左右にある平行な手すりにつかまることで、体が安定し、転倒のリスクを減らしながら安全に歩く感覚を取り戻すことができます。
平行棒歩行で得られる効果
この練習は、以下のようなさまざまな効果が期待できます。
- 体のバランス能力の向上: 安定した状態で歩くことで、体の軸を意識し、バランス感覚を向上させます。
- 筋力の強化: 歩くために必要な下半身(お尻や太もも、ふくらはぎなど)や体幹の筋肉を効率よく鍛えることができます。
- 正しい姿勢の習得:手すりで体を支えながら、正しい姿勢で歩く練習ができます。
- 安心感の獲得: 手すりがあることで「いつでも支えられる」という安心感が得られ、歩くことへの自信につながります。
〈写真:平行棒使用中の写真〉

楽しくリハビリを行っていただけるように取り組んでおります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
こんにちは!今回は私たちがご入居者様の暮らしを支える上で提供している「24時間看護体制」についてお話しします。
「24時間看護」と聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、これはご入居者様がいつ、どんな時でも安心して過ごせるように看護師が常駐している体制のことです。

24時間看護がもたらす安心感
- 夜間も安心: ご自宅で一人暮らしの場合、夜間に体調が急変したらどうしようと不安になることがあるかもしれません。当施設では、深夜や早朝であっても看護師がすぐに駆けつけ、適切な処置や医療機関との連携を行います。
- 些細な変化も見逃さない: 日常的に健康状態をチェックすることで血圧や脈拍の変化、食欲の有無など、ご入居者様の小さな体調の変化にもいち早く気づくことができます。これにより、病気の早期発見や重症化を防ぐことにつながります。
- 医療的なケアをサポート: 医療的な処置(例:インスリン注射、経管栄養、褥瘡の処置など)が必要な方も、看護師が常駐しているため安心して過ごしていただけます。
- ご家族の負担を軽減: ご家族が遠方に住んでいる場合や、仕事などで忙しい場合でも、24時間専門家が見守っていることで精神的な負担を大きく減らすことができます。
24時間看護は「見守り」だけじゃない
私たちの24時間看護は、単に医療的な処置を行うだけではありません。ご入居者様一人ひとりの生活スタイルやその日の体調に合わせて、きめ細やかなサポートを提供しています。
私たちは、ご入居者様が「その人らしく」毎日を過ごせるよう医療の面からもしっかりと支え続けます。
ご家族の方もいつでもご相談ください。安心してご入居者様の笑顔を見に来ていただけるよう、私たちはお待ちしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
こんにちは!今回は生活をより豊かにするための作業療法(OT)についてお話しします。
「リハビリ」と聞くと歩く練習を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、作業療法士は歩くことだけでなく「食べる」「着替える」「お風呂に入る」といった毎日の生活に欠かせない「作業」をスムーズに行えるようにサポートする専門家です。

作業療法(OT)リハビリがもたらす変化
作業療法ではご自身の力で「できること」を増やし、自信を取り戻すことを目指します。ここでは、実際の訓練でよく行われる内容をいくつかご紹介します。
- 指先や腕の細かい動きを鍛える 手の震えや動きのぎこちなさは、日常生活に大きな影響を与えます。ビーズ通しや折り紙、粘土などの道具を使い、ボタンを留めるといった指先の巧緻性を高めます。
- 日常生活動作(ADL)の練習 最も重要となるのが、実際の生活動作を繰り返し練習することです。スプーンやお箸の持ち方、服の着脱などを丁寧に練習します。必要に応じて、滑り止めマットや自助具なども活用し、安全に食事ができるようにサポートします。
- 認知機能と動作の連携を促す 塗り絵やパズル、間違い探しなどのゲームを通して、集中力や思考力を高めます。また、歩きながらしりとりなど複数のことを同時に行う練習をすることで、体の動きと脳の連携を促し、より安全に活動できるようになります。
今回は、紙コップでクリスマスツリーを作成しました。ご入居者様らしいカラフルな作品が出来上がりました。
作業療法は、単に体の動きを練習するだけではありません。それは、自分らしく、活き活きとした生活を送るための大切な時間です。
私たちは、ご自身の「もっとこうしたい」という思いに寄り添い、その実現を全力でサポートします。ご興味がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
最後までお読み頂きありがとうございました。