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要介護3とはどんな状態?受けられるサービスと在宅介護・施設介護の違いを紹介

要介護3とはどんな状態?受けられるサービスと在宅介護・施設介護の違いを紹介

「要介護3とはどんな状態?」「要介護3に認定されたけど何のサービスが使えるの?」

要介護3の判定を受けた方、またはこれから要介護認定を受けるご家族の方でこのような疑問をお持ちの方は多いでしょう。

要介護3の認定を受けると、多くの介護サービスが利用できるようになります。また要介護3は、施設での介護を検討し始める時期です。

今回は要介護3の状態と受けられるサービスについて紹介します。在宅介護と施設介護の費用の違いにも触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

なお要介護認定についての詳細や、介護認定の受け方は下記の関連記事で詳しく説明しています。

関連記事:要介護認定とは?要支援と要介護の違いや認定の申請方法について紹介

 

要介護3とは常時介護が必要な状態で、認知症患者も多い

要介護3とは食事や排せつ、入浴などすべてにおいて、ほぼ全面的な介護が必要な状態です。また認知症の症状も強く現れるようになってきます。厚生労働省の発表するデータによると、要介護3の認定に至った原因でもっとも多いのは認知症です。

参考:現在の要介護度別にみた介護が必要となった主な原因(上位3位)- 2019 年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

具体的には、立ち上がりや歩行が難しく、着替えや歯みがきといった日常の動作にも介助が必要な状態です。認知症の進行に伴い、徘徊や暴言、物盗られ妄想といった周辺症状の症状がみられることもあります。

24時間体制の介護が必要となる要介護3は、家族にかかる負担が大きく、肉体的、精神的な負担が増えてくる段階です。自宅で介護をするのか、それとも施設で介護をするのかを家族で考える時期になってきます。

要介護3の認定基準

要介護3のおもな認定基準のひとつは、厚生労働省が定める「要介護認定等基準時間」です。

「要介護認定等基準時間」とは、日常生活全般の介護にかかる時間を示したもので、要介護3にかかる介護の時間は「70分以上90分未満または、これに相当する状態」とされています。

要介護3は、介護にかかる時間が長く、日常生活全般においてほぼ全面的な介護が必要な状態です。

要介護3と要介護2の違い

要介護2に比べ要介護3は、身体機能と認知機能に大きな低下が見られます。要介護2の方は日常生活の一部に介助が必要な状態で、食事や排せつは見守りがあれば可能な場合がほとんどです。

一方で要介護3になると、食事や排せつを含む日常生活全般に介助が必要になってきます。起き上がりや歩行にも介助が必要な状態です。

さらに要介護2と要介護3では認知症の症状にも違いが現れます。

要介護2の方は、判断力の低下から料理や服薬管理、小銭の計算ができません。また直前のできごとを忘れたり同じことを何度も繰り返し聞いたりするような状態です。

要介護3になるとさらに認知症の症状は進行し、徘徊や暴言、妄想といった周辺症状が目立つようになるため常時の対応が求められます。

要介護2について、詳しくは下記で解説しています。

関連記事:要介護2とは?要介護1・3との違いと受けられるサービスや入所できる施設を紹介

要介護3と要介護4の違い

要介護3から要介護度が1段階上がった要介護4では、自力で立つ、歩く、座るといったことが難しくなります認知症の症状はさらに進み、意思の疎通は図れません。家族の顔も認識できなくなるでしょう。

ほとんど寝たきりに近い状態で、日常生活全般に24時間の介護が必要な状態です。要介護4になるとさらに介護の負担は大きくなり、自宅での介護は難しくなってくるでしょう。

要介護3の段階で将来の入所先を調べたり、候補に当たる施設をショートステイで利用したりといった、先を見据えた対応をおすすめします。

要介護4について、詳しくは下記で解説しています。

関連記事:要介護4とは?要介護3・5との違いや受けられる給付金・サービスを解説

 

要介護3の方の一人暮らしは難しい

要介護3の方は、起き上がりや歩行、排せつなどに介助が必要な状態です。また認知症の症状により徘徊や暴力、妄想などが見られるため、常時の対応が必要とされます。

このようなことから一人暮らしは困難といえるでしょう。

介護サービスや家族のサポートで一人暮らしを続けられる方もいるかもしれませんが、ほとんどの方は同居または施設への入所を選択されています。

また家族と同居されている方であっても、日中に一人の時間が長くなる方は毎日デイケアを利用するなどの工夫をされています。

要介護3の方は、家族との同居または施設への入所を検討しましょう

 

要介護3の方が受けられる介護サービス一覧

要介護3の方が受けられる介護サービスを下記表にまとめました。

訪問サービス
  • ✓訪問介護(ホームヘルプ)
  • ✓訪問リハビリテーション
  • ✓訪問入浴介護
  • ✓訪問看護
  • ✓居宅療養管理指導
通所サービス
  • ✓通所介護(デイサービス)
  • ✓通所リハビリテーション(デイケア)
  • ✓認知症対応型通所介護(地域密着型サービス)
  • ✓地域密着型通所介護(地域密着型サービス)
短期入所(ショートステイ)
  • ✓短期入所生活介護
  • ✓短期入所療養介護(医療型ショートステイ)
生活環境を整えるサービス
  • ✓福祉用具購入費支給
  • ✓福祉用具貸与
  • ✓住宅改修費支給
複合サービス
  • ✓小規模多機能型居宅介護
  • ✓看護小規模多機能型居宅介護
夜間サービス
  • ✓夜間対応型訪問介護
  • ✓定期巡回・随時対応型訪問介護看護
施設入居サービス
  • ✓特別養護老人ホーム(特養)
  • ✓介護老人保健施設(老健)
  • ✓介護療養型医療施設
  • ✓介護医療院
  • ✓認知症高齢者グループホーム
  • ✓介護付き有料老人ホーム
  • ✓住宅型有料老人ホーム
  • ✓サービス付き高齢者向け住宅

要介護3の方は、訪問介護や通所介護などの介護施設だけでなく、多くの福祉用具のレンタルが可能です。レンタルにかかる費用は、福祉用具によって異なります。区分限度支給額の範囲内であれば、1割または所得に応じて2、3割の自己負担でレンタル可能です。限度額内に収まるように他の介護サービスと組み合わせて利用しましょう。

また、要介護3に認定されると、特別養護老人ホーム(特養)に入所できるようになります。

 

要介護3の方におすすめの介護施設

要介護3の方が入所できる介護施設は以下の通りです。

  • ✓特別養護老人ホーム(特養)
  • ✓介護老人保健施設(老健)
  • ✓介護療養型医療施設
  • ✓介護医療院
  • ✓認知症高齢者グループホーム
  • ✓介護付き有料老人ホーム
  • ✓住宅型有料老人ホーム
  • ✓サービス付き高齢者向け住宅

なかでも要介護3の方におすすめの介護施設を公的施設・民間施設に分けて4つ紹介します。

それぞれ施設ごとにメリットとデメリットを持ち合わせているので、違いを理解して入所先を検討してください。

関連記事:【表で解説】老人ホームの種類と違い!選び方のコツや費用を紹介!

公的施設|要介護3の入居割合は高め

要介護3で施設に入居している方の割合を見ると、1位・2位が下記の公的施設であることがわかっています。

  • ✓介護老人保健施設
  • ✓特別養護老人ホーム(特養)

それぞれ詳しくお伝えします。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、要介護3の方の入居割合がもっとも高い施設です。「老健」とも呼ばれています。

老健とは、医療的ケアやリハビリテーションを受けながら、在宅復帰を目指す施設です。そのため長期間の入所はできません3カ月ごとに延長を判断され、長くとも1年以内に退所します。

長期の入所を希望する方は、次に紹介する特別養護老人ホームの入居を検討しましょう。

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホームは、要介護3の施設入居で、老健に次いで入居割合が高い施設です。

特別養護老人ホームは、通称「特養」とも呼ばれています。

特養は入居一時金がかかりません。月額の利用料だけで、費用を抑えて終身で入所できる点が魅力のひとつです。そのため入所を希望する方は多く、待機期間が年単位になることも少なくありません。

要介護度が高く緊急性のある方から優先的に入所できるため、要介護3の方の待機期間は長くなることも考えられます。民間の施設への入所も検討しましょう。

民間施設|公的施設よりも入居しやすい

民間施設は、公的施設よりも入居しやすい点が特徴です。公的施設は、待機期間が長くなることも考えられます。民間施設も候補のひとつとして検討しましょう。

要介護3の方におすすめの民間施設は以下の2つです。

  • ✓介護付き有料老人ホーム
  • ✓住宅型有料老人ホーム

それぞれの特徴を詳しく紹介します。

介護付き有料老人ホーム

要介護3の方におすすめの施設に、介護付き有料老人ホームが挙げられます。介護付き有料老人ホームであれば、常勤する介護スタッフから手厚い介護を24時間受けられるため、要介護3の方も安心して生活できるでしょう。

介護付き有料老人ホームは、要介護度に応じた定額料金で回数を気にすることなく介護サービスを利用できます。医療ケアが充実した施設も多く、要介護度が上がり、医療依存度が高くなっても退所を求められる心配はありません。終の棲家として看取りまで入所できます。

公共の施設に比べ、入居しやすい点も魅力です。ただし入居一時金が必要になるなど費用は高額になるデメリットがあります。

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは、民間企業や医療法人が運営する有料老人ホームのひとつで、自立から要介護5までさまざまな要介護度の方が入所できる施設です。

基本的に介護や看護、リハビリについては外部の事業者と契約し訪問サービスを利用します。予算や状態にあったサービスを、必要な分だけ利用できる点が魅力のひとつです。

一方で多くの介護サービスを必要とする方には、費用が高額になるデメリットを持ち合わせています。

住宅型有料老人ホームは、介護サービスや医療ケアが充実した施設も豊富です。ただし介護や医療ケアの充実した施設は、費用が高額になります。

 

要介護3の区分限度支給額は約27万0,480円

要介護3の区分限度支給額は、約27万0,480円です。区分限度支給額とは、介護保険内で利用できる介護サービスの限度額のことです。介護サービスの限度額は、要介護認定区分に応じて定められています。

要介護度ごとの区分限度支給額を下記表にまとめました。ただし下記の支給額は標準地域のもので、1単位=10円で換算しています。地域によって支給限度額は異なりますので、詳細は担当のケアマネージャーや地域包括センターでご確認ください。

要介護認定区分 支給限度額 自己負担額(1割負担)
要支援1 50,320円 5,032円
要支援2 105,310円 10,531円
要介護1 167,650円 16,765円
要介護2 197,050円 19,705円
要介護3 270,480円 27,048円
要介護4 309,380円 30,938円
要介護5 362,170円 36,217円

参考:介護サービスにかかる利用料|厚生労働省

支給限度額の範囲内で介護サービスを利用した場合は、1割または2、3割の自己負担で利用できますが、限度額を超えて利用した際は、利用者が全額自己負担しなければいけません。

支給限度額の範囲内に収まるように、計画的に介護サービスを利用しましょう。

 

要介護3の在宅介護と施設介護の費用の違い

ここでは要介護3の、在宅介護と施設介護の費用の違いについて解説します。

下記は在宅介護と施設介護の自己負担額の例です。

在宅介護 特別養護老人ホーム 介護付き有料老人ホーム
自己負担額 44,370円 131,115円 232,040円

要介護3の場合、在宅介護がもっとも自己負担額が少ないことが表から読み取れます。しかし在宅介護の場合は自己負担額に加えて食費や生活費がかかるため、特別養護老人ホームのような低予算の施設であればそれほど費用に差は出ないでしょう。

それぞれにかかる費用について、詳しく確認していきましょう。

要介護3の方が居宅サービスを使ったケアプラン例と費用

要介護3で、家族と同居している方の在宅介護の一例です。日中は一人になる時間が長くなってしまうため、平日はデイサービスを利用し、週末は同居している家族がケアします。

要介護3になると、介護にかかる負担が増えてきます。そのため限度額である27万0,480円を使い切ってしまう方がほとんどです。

サービス 回数 金額
訪問看護 月4回 2,100円
通所介護 月20回 19,200円
短期入所生活介護 月4回 3,804円
福祉用具(車いす・ベッド等) 1カ月あたり 1,666円
入浴サービス加算 月8回 320円
食費(通所介護昼食代) 月20回 16,000円
自己負担額の合計 44,370円

参考:介護サービス概算料金の試算厚生労働省

在宅介護であっても、要介護3になると介護にかかる費用は増えてきます。同居する家族の負担を減らすために、介護サービスを使わざるをえない状況になるからです。

要介護3の方が介護施設に入所した場合にかかる月額費用

要介護3の方が、特別養護老人ホームまたは介護付き有料老人ホームに入所した場合にかかる費用について見ていきましょう。施設によって費用は大きく異なるため、あくまで目安として、参考にしてください。

■特別養護老人ホーム

介護サービス費(1割負担) 27,415円
部屋代 60,000円
食費 41,400円
日常生活費 2,300円
合計 131,115円

※別途、サービス加算等がかかります

■介護付き有料老人ホーム

介護サービス費(1割負担) 20,040円
部屋代 99,000円
管理費 54,000円
食費 54,000円
日常生活費 5,000円
合計 232,040円

※別途、サービス加算等がかかります

このように介護施設に入所した場合は、ある程度の費用がかかります。介護の負担が大幅に減ることと24時間手厚い介護を得られる点を考慮すると、この費用は相応といえるでしょう。また介護付き有料老人ホームに比べ、特別養護老人ホームは費用を抑えて入所できることがわかります。ただし要介護3では待機期間が長くなることと、医療依存度が上がったときは退所を求められる可能性を考慮しなくてはなりません。

 

要介護3の方は介護施設や介護サービスを上手く活用しよう

要介護3の方の状態や受けられるサービスについて紹介してきました。

  • ✓要介護3の方は生活全般に介護が必要
  • ✓要介護3は認知症の方が多い
  • ✓要介護3は特別養護老人ホームへ入所可能

要介護3になると、家族の介護の負担は増えてきます。介護サービスを上手に利用し、負担を軽減させましょう。要介護3は、介護度1〜5のちょうど中間地点にあたります。これからどこで介護を続けるのか、検討する時期です。今後さらにご家族の負担が増え、施設へ入所する方は増えてくるでしょう。

要介護3の方には、医療依存度が高くなっても見取りまで入居できる、介護付き有料老人ホームがおすすめです。

介護付き有料老人ホームをお探しの際には、ぜひ有料老人ホームスーパー・コートをご検討ください。

有料老人ホームスーパー・コートでは、要介護3の方に安心していただける医療体制と認知症ケアが整っています。看護師が日勤常勤し、日常の健康チェック、胃ろうやインシュリン投与など医療的ケアを行います。

また有料老人ホームスーパー・コートは、認知症に配慮した施設づくりも特徴のひとつです。認知症の症状に進行が見られる要介護3の方にも、安心してお過ごしいただいています。

有料老人ホームスーパー・コートでは、随時施設見学を受付中です。ぜひご気軽にお越しください。

 

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監修者

監修者の写真

花尾 奏一 (はなお そういち)

介護主任、講師

<資格>

介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士

<略歴>

有料老人ホームにて10年間介護主任を経験し、その後「イキイキ介護スクール」に異動し講師として6年間勤める。現在は介護福祉士実務者研修や介護職員初任者研修の講師として活動しているかたわら、スーパー・コート社内で行われる介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成や試験官も務めている。