いつも「特別養護老人ホーム せいりょう上甲子園」のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
開設3年目を迎えた当施設では、入居者様に「妥協のない品質」と「安心・安全な暮らし」をお届けするため、日々のイベントだけでなく、職員の専門性を高めるインハウス(施設内)研修や、ご家族様との対話を何よりも大切にしています。
今回は、4月下旬から5月下旬にかけておこなわれた、せいりょう上甲子園の「学びと対話」の裏側を、1本の密着レポートとしてご紹介いたします。
4月30日:全体会議・「眠りSCAN」システム研修
【最新ICTを活用した、睡眠の質改善とケアの最適化】
4月30日には、全職種が集まる全体会議とともに、当施設で導入している見守り支援システム「眠りSCAN(スキャン)」に関する専門研修を実施いたしました。


眠りSCANは、ベッドマットレスの下に設置したセンサにより、入居者様の心拍や呼吸、体動をリアルなデータとして捉える最先端のICT設備です。 研修では、データから読み取れる入居者様お一人おひとりの「睡眠の深さ」や「覚醒のタイミング」をどのようにケアプランに還元していくかを徹底的に議論しました。
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体内リズムに合わせたケア:深い睡眠を妨げない夜間巡回のタイミング調整
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体調変化の早期発見:呼吸数や睡眠バランスの乱れから、目に見えない体調の異変をいち早く察知する
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転倒リスクの軽減:ベッドから起き上がられる動きを予測し、タイムリーな訪室に繋げる


最新のテクノロジーを職員の確かな「眼」と「手」で活かし、より一層安心できる夜間の見守り体制を構築しています。
5月15日:歯科専門勉強会
【「食べる力」を守る、プロの口腔ケア技術】
5月15日は、協力歯科医院の専門家をお招きし、「摂食・嚥下と口腔ケア」に関する実践的な勉強会を開催いたしました。




高齢者にとって、お口の中を清潔に保つことは、誤嚥性(ごえんせい)肺炎の予防に直結する極めて重要な医療的ケアです。 勉強会では、手元資料にある「紙コップ2つを使ったうがい用・ブラシ用の使い分け」や、スポンジブラシを効果的に用いた粘膜清掃など、今日から現場で即座に実践できる基礎から応用までの技術を全員で再確認しました。
末永くご自身の口から「本物の体験(美味しい食事)」を楽しんでいただくための土台を、多職種連携で守り続けてまいります。
5月26日:第2回 運営懇談会
【ご家族様との深い対話と、開かれた施設運営への決意】
5月26日の午後には、ご入居者のご家族様をお招きし、地域交流室にて「第2回 運営懇談会」を行いました。
懇談会では、当施設の運営状況や日々のアクティビティ(5/16に大盛況で終えた『四季のマルシェ』などの地域交流報告)をご説明するとともに、ご家族様が普段感じられていることや、これからの施設に対する貴重なご意見・ご要望を直接伺う大切な対話の時間を持ちました。



お預かりしている大切な命の尊厳をどう高めていくか。ご家族様と手を取り合い、信頼の絆をより強固にする有意義な座談の場となりました。お忙しい中ご出席いただきました皆様、誠にありがとうございました。
5月28日:大王製紙(エリエール)排泄ケア勉強会&全体会議
【入居者様の尊厳を支える、吸水ケアの徹底検証】
5月28日には、排泄ケアのスペシャリストである大王製紙株式会社の専門アドバイザーを講師に迎え、「排泄ケアとインナーパッドの正しい選定・あて方研修」を実施いたしました。
テーブルの上には、実際の様々なタイプのケアオムツやパッド、そして人体を模した透明なトルソー(模型)を用意。



「どの角度であてれば漏れを防ぎ、入居者様のお肌に負担をかけないか」「水分を素早く吸収し、ヨレないための立体ギャザーの活かし方」など、非常に細かなプロの技術を検証・実践しました。




適切なケア製品を正しい技術で使用することは、入居者様の「不快感の解消」や「皮膚トラブルの予防」に直結します。何より、排泄における自尊心を守ることは、前向きな離床や活動的な笑顔を引き出す最高の生活支援です。研修後には同月の全体会議をおこない、施設全体のクオリティ向上へ向け意識を一つにしました。
施設長 川上より皆様へ
せいりょう上甲子園は、単にお身体をお預かりする場所ではなく、職員が常に学び、専門性をアップデートし続ける「ケアのシンボル」でありたいと考えております。
5月に実施したこれらの勉強会や会議、そしてご家族様との懇談会は、社会福祉法人としての公共性と、皆様に心から納得していただける「本物のケア品質」を担保するための大切な財産です。
今後はさらに近隣の学校やボランティア団体との地域連携も拡充し、独居高齢者の孤立予防など地域の課題解決にコミットする「開かれた拠点」へ進化してまいります。 これからも、新しく生まれ変わるせいりょう上甲子園の挑戦に、どうぞ温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。



