本日もスーパーコートプレミアム奈良・学園前のブログをご覧くださり誠にありがとうございます。


季節の変わり目ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。


施設への面会時や、ご自宅での介護の際、こんな経験はありませんか?


「お母さんの大好きなものと思って用意した差し入れなのに、一口も食べてくれない...」

「心を込めて準備したご飯なのに『今日はいらない』と顔をそむけられてしまった...」

「喜んでくれるかな」と楽しみに用意したお食事や差し入れを拒まれてしまうと、「どこか体調が悪いのかな...」「悲しいな...」とやるせない気持ちになってしまいますよね。



一見すると「気まぐれ」や「わがまま」のように見えてしまう、お食事や差し入れの拒否。


ですが、実はその裏には、高齢者ご本人が言葉で上手く伝えられない"ちゃんとした理由"が隠れていることがあります。


今回は、日頃施設でご入居者と接している看護師の視点から「食べたくない」の裏にある本当の原因の見極め方と、ご自宅での介護や面会時の差し入れにもすぐに役立つ「安心・安全に食べられる食事形態(食べやすい形)」の工夫について分かりやすくご紹介します!



食事拒否の裏にある「4つの原因」



ご入居者が「食べたくない」と言ったとき、私たち看護師やスタッフはまず以下のポイントをチェックしています。ご家庭や面会時にも活用できる視点です。



1.身体の痛みや不快感(口内炎・義歯・便秘)

歯茎に義歯が当たって痛い、口内炎がある、便秘でお腹が張っているなど、物理的に食べられない状態です。

2. 飲み込みへの不安(嚥下機能の低下)

「むせるのが怖い」「大きくて喉に詰まりそう」という恐怖心から、食べるのを拒んでしまうことがあります。

3. 認知機能や精神的な変化(抑うつ・混乱)

目の前のものが食べ物だと認識できない、箸の使い方が分からなくなって戸惑っているケースもあります。

4. その人なりの「こだわり」(見た目や好み)

「細かく刻まれると食欲が湧かない」「そのままの形で食べたい」という譲れないこだわりが隠れていることも。



当施設での取り組みと、面会時・ご自宅でも役立つ「食べやすい形態」の工夫



「食べるのが怖い」「上手く噛めない」という不安を取り除くために、何より重要なのがお一人おひとりの噛む力・飲み込む力に合わせた「食事形態(食べやすい形)」の工夫です。



当施設では、ご入居者様のご状態やその日の体調に合わせて、きめ細やかに対応しています。


主食の調整:米飯・軟飯・お粥まで幅広く対応

副食(おかず)の形態:普通食・一口大・キザミ食・ムース食など最適な形を選択

量の調整:特大・大・中・小・極小と、体調に合わせて細かく変更可能



このように、量も食事形態も一人ひとりにしっかり寄り添うことで、「残さず美味しく食べられた!」という笑顔につながっています。

Gemini_Generated_Image_v1p30sv1p30sv1p3.jpg

「※画像はイメージ(生成AIにより作成)です」
 


ご家族が差し入れをお持ちになる際や、ご自宅でお食事を用意される際にも、以下の工夫を取り入れるだけで「食べてくれない」が改善することがあります。

一口大カットと隠し包丁

お肉やフルーツなど、噛み切りにくいものは一口サイズに刻んだり、切れ目(隠し包丁)を入れるだけで、噛みやすさと安心感が大きく変わります。

とろみ・水分をプラスして滑らかに

パサつきやすい焼き魚やカステラなどは、あんかけやシロップ、服薬補助ゼリーなどを少し添えるだけで喉滑りが良くなり、むせ込みを防げます。

「美味しそうな見た目」を残す工夫

形を崩しすぎず、切り方を工夫して「何を食べようとしているか」が分かる彩りを残すことで、食べる意欲を引き出せます。



ナースが実践する「3つの対応ステップ」

「食べてくれない」場面に直面したら、焦らず次のステップを試してみてください。

ステップ1:バイタル・お口のチェック

熱はないか、お口の中に傷はないか、お腹の動きはどうかを優しく確認します。

ステップ2:「食べ方」や「形態」を調整・工夫する

一口大にする、柔らかく煮込む、安心できる声かけをするなど、その方のペースと噛む力に合わせます。

ステップ3:無理強いはせず、まずは水分や一口から

どうしても気が進まない時は無理をさせず、好きな飲み物(お茶やスポーツドリンクなど)で水分補給を行い、時間を置いてみましょう。


おわりに

せっかく準備したものを拒否されると切ない気持ちになりますが、「食べたくない」という言葉は、「上手に食べられなくて困っているよ」というサインでもあります。



単にお食事を提供するだけでなく、一人ひとりの「身体の声」や「食べたい気持ち(こだわり)」、そして安全に食べられる「適切な食事形態」に寄り添うこと。それが私たちの目指す"プレミアムな日常"のケアです。



施設へお越しの際やご自宅でのご歓談時、お食事の形態で気になることがあれば、ぜひお気軽に看護師やスタッフにご相談くださいね。ご家族と一緒に、美味しく安全な「食べる喜び」をサポートしてまいります。




これからも、現場でのリアルな体験や健康の知恵をお届けしていきます。

【看護師が伝える老人ホームのリアル~プレミアム★ナース通信~】は毎週日曜日更新です(^^)/

ブログ漫画 エビフライ.png

「※画像はイメージ(生成AIにより作成)です」

※体調の変化や食事量には個人差があります。急な食欲低下や体調不良、頻繁なむせ込みが見られる場合は、無理をせず医療スタッフや医師、言語聴覚士(ST)にご相談ください。

案内スタッフ

ご入居に関するお問い合わせはこちら