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パーキンソン病の進行度と症状の進行が早いときに考えられること

パーキンソン病の進行度と症状の進行が早いときに考えられること

原因がわからない難病として知られているパーキンソン病は、前兆としての症状を経て初期・中期・末期へと進行します。進行度がわからなくても、体に現れている症状を確認することで、どの程度の進行度かを確認できます。

この記事では、パーキンソン病の概要や症状、進行度合いについて紹介します。

進行が早いと感じるときに考えられることや進行を遅らせるためにできること、治療中に起きる可能性のある問題点についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

パーキンソン病とは

パーキンソン病とは、脳内のドーパミン分泌量が減少するために、筋肉がこわばり、運動機能が正しく調節できなくなる病気です。

体に症状が出るだけではなく、認知・知覚・精神面にも症状が出るケースが少なくないので、進行を遅らせるために早い段階から治療やリハビリテーションを開始することが大切です。

主な症状

パーキンソン病は便秘や発汗異常といった軽度な不具合に始まり、4大症状と呼ばれる以下のトラブルが現れます。

【パーキンソン病の症状】

  • ・安静時振戦:止まっているときにふるえが出る
  • ・筋強剛(筋固縮):筋肉が固くなり手足が曲げにくくなる
  • ・無動・寡動:動き出す際に時間がかかり動作が鈍くなる
  • ・姿勢反射障害:体のバランスが乱れ姿勢や体勢を保ちにくくなる

体が思うように動かせなくなるほか、不眠・中途覚醒といった睡眠障害、幻視や不安感のような精神疾患の併発も一般的です。

初期は振戦(しんせん)と呼ばれるふるえが現れ、安静にしているのに手足がふるえたり、指が動かしづらくなったりといったトラブルが確認できます。また、肩のコリなどの痛みを伴う筋肉の緊張がみられることも特徴です。

これらの症状は体の片側から両側へと進行し、自立した生活が送れる状態から 、徐々に介助が必要な状態になります。[1]

[1]
参考:厚生労働省 難病情報センター「パーキンソン病(指定難病6)」

パーキンソン病の特徴

パーキンソン病の特徴として、個人差はあるものの比較的ゆっくりと進行することが挙げられます。

実際の進行度合いは専門医が患者さんの身体・精神症状を確認し、以下の分類方法を使用して判断します。

パーキンソン病の進行度合い

パーキンソン病の進行度を示す指標としてもっとも一般的なのは、「ホーエン・ヤール重症度分類」と呼ばれる判定方法です。

ホーエン・ヤール重症度分類では、パーキンソニズムの程度を5段階で示しています。また、厚生労働省の「生活機能障害度」も、パーキンソン病の進行度を示す際に用いられています。

ホーエン・ヤール重症度分類 症状 生活機能障害度
Ⅰ度 体の片側だけに手足のふるえや筋肉のこわばりがある Ⅰ度
Ⅱ度 両方のに手足にふるえや筋肉のこわばりがある Ⅰ度
Ⅲ度 すくみ足がみられ転びやすくなる Ⅰ〜Ⅱ度
Ⅳ度 重篤な身体機能の障害がある Ⅱ度
Ⅴ度 立つことが不可能で、介助が必要である Ⅲ度

このように、数字が大きくなるにつれて、症状も重くなっているのがわかります。生活機能障害度Ⅰ度はほとんど介助を必要としませんが、Ⅱ度からは日常生活に介助が必要になり、Ⅲ度はすべての活動に介助を必要とします。

パーキンソン病の進行が早いと感じるときに考えられること

パーキンソン病は一般的に、ゆっくりと進行する病気だと考えられています。病気の進行が早いと感じたときは、専門医による診察でパーキンソン病の病状やその他の病気の可能性を確認しましょう。

パーキンソン病以外の病気でも、パーキンソン病の症状(パーキンソニズム)が出る場合があります。パーキンソニズムをきたす症状は「神経変性疾患」と「パーキンソン症候群」に分けられます。

進行が通常よりも早いと感じられたときは、専門医による原因や症状の検査が必要です。

パーキンソン病の進行を遅らせるためにできることとは

パーキンソン病が疑われ、可能性が高いと判断されたあとは、運動機能が低下しないように早い段階からリハビリテーションやストレッチなどを行う必要があります。

パーキンソン病はそれ自体がゆっくりと進行しますが、一度症状が進んでしまうと元の状態に回復させることが難しいため、自立した生活を続けるためには早期発見・早期治療を意識したいところです。

すでに運動機能の低下がみられる場合は、 進行を遅らせるために投薬の併用が有効だと考えられますが、その際は患者さんの体に対する副作用のリスクも含めて検討する必要があります。[2]

[2]
参考:(PDF)日本神経学会「CQ1 早期パーキンソン病の治療はどのように行うべきか」

パーキンソン病の治療中に起こりうる問題点

パーキンソン病の治療中には、「ウェアリングオフ現象」「ジスキネジア」「認知症の併発」に注意が必要です。それぞれの問題点について詳しく確認していきましょう。

ウェアリングオフ現象

ウェアリングオフ現象とは強力なパーキンソン病治療薬を長期間内服することで、ドーパミン神経が変性し脳内に十分なドーパミンが貯蔵できなくなり、薬の効果が早くに切れてしまう現象です。

薬を服用後、2〜3時間すると効果が弱まって、体にふるえが出たり動かなくなったりといった元の状態に戻ってしまいます。

ジスキネジア

ウェアリングオフが進行すると神経系に過敏性が生じ、体が不随意に動いてしまう「ジスキネジア」が現れてきます。ジスキネジアは5年以上特定の薬を服用している患者さんに多くみられる症状です。

自分の意思にかかわらず手足・肩などが勝手に動いてしまうもので、口がモゴモゴと動くケースもみられます。体に動きが出るケースとは反対に筋肉の収縮や硬直、体の突っ張りが現れる場合もあります。

認知症の併発

パーキンソン病に罹患すると、初期の段階から高次脳機能障害の一つである注意障害 が発生するケースがあります。
注意障害は、病気や怪我が原因で脳が損傷し、脳の働きが制限されることによって起こります。注意力が低下し、ほかのものに気を取られやすいことから、理解力や判断力の低下につながる、「見えない障害」とも呼ばれる障害です。

パーキンソン病が進行するにつれて認知に関わる機能が低下するため、認知症を併発し「パーキンソン病認知症(PDD)」という状態になるおそれがあるのです。[3]

[3]
参考:日本医事新報社 Web医事新報「【一週一話】パーキンソン病,随伴する認知症,そして嗅覚低下」

症状がみられる場合は早期治療が重要

今回は、パーキンソン病の進行が早い場合にできることや症状の特徴、治療中に起こりうる問題点について紹介しました。

パーキンソン病を含めて、パーキンソン病のような症状を引き起こす疾患を、パーキンソン症候群といいます。パーキンソン病はパーキンソン症候群に含まれる一つであり、それぞれ原因と治療法が異なるので、症状がどの疾患に当てはまるのかは正しく判断しなければなりません。

パーキンソニズムが現れている場合、どのような病気でも早期に治療を開始することで進行を予防できるため、かかりつけ医や専門医とよく相談しながら治療を開始しましょう。

スーパー・コートではパーキンソン病専門住宅を運営しており、ご入居者の運動機能の維持や生活の質の向上を目指した取り組みにも力を入れているので、ぜひご相談ください。

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監修者

監修者の写真

花尾 奏一 (はなお そういち)

介護主任、講師

<資格>

介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士

<略歴>

有料老人ホームにて10年間介護主任を経験し、その後「イキイキ介護スクール」に異動し講師として6年間勤める。現在は介護福祉士実務者研修や介護職員初任者研修の講師として活動しているかたわら、スーパー・コート社内で行われる介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成や試験官も務めている。