こんにちは!今回はリハビリで行われる平行棒歩行についてご紹介します。
平行棒歩行は、歩行練習の第一歩としてとても重要な訓練です。左右にある平行な手すりにつかまることで、体が安定し、転倒のリスクを減らしながら安全に歩く感覚を取り戻すことができます。
平行棒歩行で得られる効果
この練習は、以下のようなさまざまな効果が期待できます。
- 体のバランス能力の向上: 安定した状態で歩くことで、体の軸を意識し、バランス感覚を向上させます。
- 筋力の強化: 歩くために必要な下半身(お尻や太もも、ふくらはぎなど)や体幹の筋肉を効率よく鍛えることができます。
- 正しい姿勢の習得:手すりで体を支えながら、正しい姿勢で歩く練習ができます。
- 安心感の獲得: 手すりがあることで「いつでも支えられる」という安心感が得られ、歩くことへの自信につながります。

車椅子をご利用の方にも大切な練習
「車椅子を使っているから歩く練習は関係ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、平行棒歩行は車椅子をご利用の方にとっても、多くのメリットがあります。
- 立ち上がる動作の再獲得: 平行棒を使うことで、手すりを支えに安全に立ち上がる練習ができます。これは、ベッドから車椅子へ、または車椅子からトイレへといった、日常の移乗動作の安定につながります。
- 筋力と持久力の維持・向上: 立つことや短い距離でも歩くことで、脚や体幹の筋肉を動かすことができます。これにより、筋力の低下を防ぎ、日常生活で必要な体力を維持・向上させることが可能です。
鏡を使った練習で得られるメリット
四条大宮では平行棒の前と横に大きな鏡が設置されています。鏡を見ることで自分の体の動きを客観的に確認でき、以下のようなメリットがあります。
- 姿勢の確認: 背中が丸まっていないか、左右の肩の高さに差がないかなど、正しい姿勢を自分で確認できます。
- 歩行の修正: 左右の足の運び方や、歩幅のバランスなど、歩き方の癖を視覚的に捉え、その場で修正することができます。
- 体の動かし方の理解: 普段意識しにくい体の動きを鏡で確認することで、どこに力が入っているか、どの筋肉を使っているかといった、体の使い方をより深く理解できます。


