10月も半ばとなり、今年の夏の暑さもやっと終わりが見えてきた気がします、と言っているうちに冬が近づいてきているようです。


今回は高齢者の予防接種の対象のもう一つである「新型コロナ感染症(COVID-19)」について説明します。

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初期症状は、インフルエンザや風邪に似ており、初期に新型コロナウイルス感染症とそれらを区別することは難しいといわれています。
発熱や呼吸器症状が一週間前後持続することが多く、強いだるさや味覚・嗅覚障害を訴えることが多いことが報告されています。

新型コロナウイルスはインフルエンザと同様に、感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)とを吸い込んで感染(飛沫感染)、感染者が触った物を触り、その手で鼻や目、口を触ることで感染(接触感染)、エアロゾルと呼ばれる飛沫よりさらに小さな水分を含んだ状態の粒子を吸い込むことで感染(エアロゾル感染)によりうつるといわれています。

物の表面についたウイルスは時間がたてば感染力を失うとされており、世界保健機構(WHO)の見解では、プラスチックの表面では最大72時間、ボール紙の表面では最大24時間経てば感染する力を失います。

また、エアロゾルが長時間滞在しがちな、換気が不十分または混雑した室内で感染が拡大するリスクがあるといわれています。

潜伏期間は1~14日間であり、感染機会のあった日から5~7日程度で発症することが多いといわれています。こちらは24~48時間(1~2日)と言われているインフルエンザと比べて少し時間が長くなっています。

このことから、新型コロナ感染症の対策としてはインフルエンザと同様に

手洗い  マスク  室内の換気・保湿  人混みを避ける

となります。

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新型コロナウイルス感染症では、鼻やのどからのウイルスの排出期間の長さは個人差がありますが、発症2日前から発症後7~10日間は感染性のウイルスを排出しているといわれています
発症後3日間は感染性のウイルスの平均的な排出量が非常に多く5日間経過後は大きく減少することから、特に発症後5日間が他人に感染させるリスクが高いことに注意してください。


今年は厚生労働省と国立感染症研究所から10月3日に「例年より1カ月ほど早く、インフルエンザの流行期に入った」と発表されています。

インフルエンザと新型コロナ感染症に対しての対策はほぼ同じですので、この点に気を付けてこの冬も元気に過ごしていただければと思います。