雪中四友

 皆様は「雪中四友(せっちゅうしゆう)」という言葉をご存知でしょうか。
 中国の言葉で、古くから画の題材として好んで描かれた、スイセン、ロウバイ、サザンカ、ウメの四つの花のことをいうそうです。いずれも一年で最も寒い時期に咲く花ですね。

水仙

 「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来しています。

 岸和田市にある「蜻蛉(とんぼ)池公園」には6万株の「水仙郷」が有名です。

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蝋梅

 花に強い芳香があり、英語では「winter sweet」と呼ばれているそうです。

 河内長野市流谷にある「蝋梅の里」が有名です。

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山茶花

 童謡の「たきび」で「さざんか さざんか さいたみち」と歌われていますね。

 三重県松坂市にある「粥見のさざんか」が高さ11mで日本一大きい山茶花になります。

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 原産地は中国で、日本には1500年程前に遣唐使により持ち込まれたとされています。

 和歌山県みなべ町の「南部梅林」が日本最大級の梅林で「一目百万、香り十里」と称されています。

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ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。

花の美しさを見つけたのは人間だし、花を愛するのも人間だもの

                              太宰治