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老人ホームを探す相談窓口をご紹介|上手な利用で最適なホームを見つけよう

老人ホームを探す相談窓口をご紹介|上手な利用で最適な施設を見つけよう
ご高齢の親を思い、老人ホームへの入居を考え始めても、「どのような施設を選べば良いのか見当もつかない」と悩むのは自然なことです。そんな時に心強い味方となるのが、老人ホーム探しを支援してくれる相談窓口です。
相談窓口には、公的機関から民間企業まで様々な種類が存在します。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合わせて上手に活用することが、最適な老人ホームを見つけるための近道となります。
この記事では、代表的な老人ホームの相談窓口と、相談前に準備しておくべきことについて詳しく解説します。
老人ホームの相談ができる主な窓口

老人ホーム探しに関する相談は、主に以下のような窓口で受け付けています。
- ✓公的機関(地域包括支援センターなど)
- ✓民間の老人ホーム紹介センター
- ✓担当のケアマネジャー
- ✓老人ホームへ直接相談
- ✓インターネットの活用
それぞれの窓口が持つ特徴を詳しく見ていきましょう。
公的機関
中立的な立場から公平なアドバイスを受けられ、安心して相談できるのが公的機関です。
地域包括支援センター
「何から手をつけて良いか全く分からない」という場合に、最初に訪れるべきなのが地域包括支援センターです。
地域包括支援センターは、高齢者の暮らしを総合的に支える公的な相談拠点で、各市町村に設置されています。相談は無料です。保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーといった専門職が在籍しており、介護、医療、住まい、生活支援など、幅広い相談内容にチームで対応してくれます。
お住まいの地域のセンターの所在地が不明な場合は、市区町村の役所の高齢者福祉担当課などに問い合わせてみましょう。
自治体の担当窓口(高齢者福祉課など)
市区町村の役所内に設置されている高齢者福祉課や、福祉事務所などでも相談を受け付けています。特に、公的施設である特別養護老人ホームなどへの入居を希望する場合、申し込み窓口となっていることもあります。まずはお住まいの自治体の役所に連絡することで、適切な相談先を案内してもらえるでしょう。
民間が運営する老人ホーム紹介センター

民間企業が運営する紹介センターでも、老人ホーム探しを手厚くサポートしてもらえます。これらのセンターは、老人ホームからの紹介手数料によって運営されているため、相談者は無料でサービスを利用できるケースがほとんどです。
全国各地の豊富な施設情報を保有しており、公的機関では網羅しきれない有料老人ホームなどの情報も得やすい点が強みです。知識豊富な相談員が、希望条件をヒアリングした上で、条件に合致する施設を複数提案してくれます。
- ✓遠方の施設を探している
- ✓費用やサービス内容など、細かい条件で施設を比較検討したい
- ✓複数の施設を効率よく見学したい
店頭や電話での相談のほか、メールやオンラインでの相談に対応しているセンターも多く、ご自身の都合に合わせた方法を選べます。
担当のケアマネジャー
すでに在宅で介護サービスを利用中の場合は、まず担当のケアマネジャーに相談するのが最もスムーズな方法です。
ケアマネジャーは、ご本人の心身の状態や必要な介護サービスの内容、ご家族の状況などを日頃から深く理解しています。そのため、専門家としての視点から、その方に適した施設の種類や、地域にある施設の評判といった具体的な情報を提供してくれるでしょう。
老人ホームへ直接相談する
ご自宅の近所など、すでに入居を検討している特定の施設がある場合は、電話や公式サイトから直接問い合わせてみましょう。施設には、主に2種類の相談員が配置されています。
入居相談員
入居を検討中の方を対象とした窓口担当者で、施設の「営業担当」のような役割を担います。施設見学の案内やサービス内容の説明、契約手続きなどを担当します。費用や医療体制、生活上のルールなど、契約前に解消しておきたい疑問や不安は、入居相談員にしっかりと確認しましょう。
生活相談員
入居後の生活に関する様々な相談に対応する専門職です。社会福祉士などの資格を持つ職員が就いています。入居者やその家族からの相談対応、行政手続きの代行支援、他の専門機関との連携など、入居者が安心して生活できるよう支える役割を担っています。
インターネットを活用する
パソコンやスマートフォンをお持ちなら、インターネットを活用した情報収集も有効です。希望するエリアや費用などの条件で絞り込むことで、全国の施設情報を効率良く検索できます。
候補となる施設をいくつかリストアップしたら、資料請求をしたり、各施設の公式サイトを比較検討したりしてみましょう。最近では、ご自宅から参加できるオンラインでの施設見学や個別相談会を実施している施設も増えています。
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なぜ専門家への相談がおすすめなのか?

老人ホーム探しにおいて相談窓口の利用が推奨されるのには、明確な理由があります。
- 施設の種類が非常に多く、それぞれの違いが複雑だから
- 施設ごとに入居条件が細かく異なるから
- 入居者本人や家族が求める希望条件も多種多様だから
これらの複雑な要素をすべて個人で整理し、無数にある選択肢の中から最適な施設を見つけ出すのは、非常に骨の折れる作業です。十分な情報がないまま見学に行っても、入居条件が合わなければ時間と労力が無駄になってしまう可能性もあります。専門家の知見を借りることで、効率的かつ確実に施設探しを進めることができるのです。
【参考:施設の種類別 入居条件の目安】
| 施設の種類 | 年齢の目安 | 自立 | 要支援 | 要介護 | 認知症 | |
| 民間施設 | 介護付有料老人ホーム | 60歳または65歳以上など | △ | ○ | ○ | ○ |
| 住宅型有料老人ホーム | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| 健康型有料老人ホーム | ○ | ✕ | ✕ | ✕ | ||
| サービス付き高齢者向け住宅 | ○ | ○ | ○ | △ | ||
| グループホーム | 65歳以上 | ✕ | △ | ○ | ○ | |
| 公的施設 | 特別養護老人ホーム(特養) | 原則65歳以上 | ✕ | ✕ | ○ | ○ |
| 介護老人保健施設(老健) | ✕ | ✕ | ○ | ○ | ||
| ケアハウス | 一般型:60歳以上 介護型:65歳以上 |
○ | ○ | △ | △ |
※○:入居可、△:施設による、✕:原則入居不可
※介護付有料老人ホームには「自立型」もあり、その場合は自立の方も入居可能です。
相談前に準備・確認しておきたい7つのこと

相談窓口を訪れる前に、以下の点をご家族で話し合い、整理しておくと、相談がよりスムーズかつ有意義に進みます。
- 入居者の心身の状態:要介護度、認知症の有無、日常的に必要な医療ケアなどを正確に把握しておきましょう。
- おおよその予算:入居一時金や月額費用として支払える上限額を決めておきます。少し幅を持たせて伝えると、提案される施設の選択肢が広がる場合があります。
- 希望の地域や立地:現在の住まいの近く、家族が面会しやすい場所、あるいは自然豊かな郊外など、希望するエリアを絞っておきましょう。
- 入居したい時期や期間:「できるだけ早く」「良い施設が見つかり次第」といった希望の時期や、「終身利用」「リハビリ期間のみ」といった希望する利用期間を明確にしておきます。
- 意思決定者:誰が最終的な決定権を持つのかを、ご家族やご親族の間で事前に話し合っておくことが重要です。
- 入居後の生活イメージ:「静かに過ごしたい」「趣味を続けたい」など、ご本人が望む暮らしのイメージを共有しておきましょう。
- 施設に期待するサービス:リハビリ体制、食事の内容、レクリエーションの充実度など、特に重視したいサービスの優先順位を決めておくことが大切です。
相談から入居までの一般的な流れ

相談から入居までは、一般的に以下のプロセスで進んでいきます。
- 相談窓口で相談し、希望条件を伝える
- 候補となる施設の資料を取り寄せる
- 施設を見学する(現地またはオンライン)
- 体験入居を利用する(可能な場合)
- 入居申し込み・面談・審査
- 契約手続き
- 入居
有料老人ホームのことならスーパー・コートへお気軽にご相談ください

有料老人ホーム探しでお悩みでしたら、ぜひお気軽に『スーパー・コート』へご相談ください。『スーパー・コート』では、ご自宅からパソコンやスマートフォンで気軽に参加できるオンライン見学相談も実施しております。
専門の相談員が、施設の様子を映像を交えながらご紹介し、皆様の疑問や不安に一つひとつ丁寧にお答えします。遠方にお住まいのご家族も同時にご参加いただけますので、皆様お揃いで施設のことを深く知る絶好の機会となります。
まずはお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
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監修者

花尾 奏一 (はなお そういち)
介護主任、講師
<資格>
介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士
<略歴>
有料老人ホームにて10年間介護主任を経験し、その後「イキイキ介護スクール」に異動し講師として6年間勤める。現在は介護福祉士実務者研修や介護職員初任者研修の講師として活動しているかたわら、スーパー・コート社内で行われる介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成や試験官も務めている。







