ユマニチュード入門を読んで 第三回になります!
最初に、私が思うユマニチュードの核となる考え方について触れたいと思います!
①動物らしさ 人間らしさ
人間は動物です。
動物は、食べる、排泄する、動く などの基本的欲求があります。
人間は一方で、話す、物事の概念を持つ、ユーモアをもつ、笑う、服を着る、化粧をして家族や社会と交流するなどの
社会性と理性を持っています。
これらは人間らしさです。
逆に言えば、これらの特性を失えば、私たちは動物との差がなくなってしまいます。
②第2の誕生
そして動物の絆について触れられています。
「生まれてすぐの子猫は、親猫に愛情をこめてなめてもらわないと死んでしまう。
子猫はなめてもらわないと、生れ出た世界に自分の居場所がないと感じて、生きる意欲を失ってしまうのです。
親猫になめられることで、猫らしさを認められて「第2の誕生」をするのです。」
このことは人間についても同じで、人間らしさを認められることで人間も「第2の誕生」をすると。
人間が生まれて赤ちゃんから成長していくことを想像すると分かりやすいと思います。
③第3の誕生
そして私たち人間は、加齢に伴って、立つことが出来なくなったり、出来ないことが増えていきます。
そうなると、人はその尊厳を保つことが困難になってきます。
「第3の誕生」が必要になってきます。
つまり、その人の周囲の人々は 希薄になっていくその絆を積極的に結び直していかなければいけません。
☝これですね! この結び直すということ が ユマニチュードの核 だと思います。
このためにユマニチュードでは「見る、話す、触れる」そして「立つ」ことが重要だと言っています。
次に、今日は「触れる」について考えてみましょう!
▷広い面積で、ゆっくりと、優しく
ポジティブな触れ方には
動作としては「広く」「柔らかく」「ゆっくり」「なでるように」「包み込むように」などです。
これらはみな、ケアを受ける人に優しさを伝える技術です。
▷逆にネガティブな触れ方には
「粗暴」「拙速」「小さく」「強く」「急激」などです。
赤ちゃんに触れるとき、自分がどんな触れ方をしているか意識したことはあるでしょうか?
赤ちゃんは自分で欲求を伝えることが出来ない存在です。
私たちは知らず知らずのうちに、このポジティブな触れ方を行っているのです。
触れるということを脳の情報伝達の面からも考えます。
カナダの脳外科医ペンフィールドの、『こびと(ホムンクルス)』は身体の各部分の大きさと、そこからの情報を受け取る
大脳の体性感覚野の面積の広さとが対応するように描かれています。
手や顔、唇からの情報が占める割合が大きい一方で体幹、上下肢からの情報が占める割合が小さくなっています。
つまり同じ力、面積で触れたとしても、それが手や顔である場合、背中に触れている場合と比較すると、より多くのの情報が
脳に届いているといえます。
ですから、身体に触れるときには常に、触れる場所によって伝わる情報が異なることを意識しておくことが
大切でなのです。
たとえばケアを行うときには、いきなり顔や手に触れるのではなく、上腕や背中などの部位から触れることで
ケアを受ける人を驚かすことを防ぐことができるということです。
これを機会に普段の介助の現場での
自分の触れ方を振り返ってみようと思いました!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!




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