こんにちは!
理学療法士の西浦です!
皆さんは、「座る」という動作について考えたことはありますか?
私たちは普段、何気なく椅子に座り、食事をしたり、テレビを見たり、お話をしたりしています。
しかし、長く安定して座るためには、実はさまざまな身体の機能が必要です。
今回ご紹介するのは、ある入居者様の「食事のときに、きちんと座っていたい」という思いから始まった座位保持訓練です。
「きちんと座って食事をしたい」
その方は、食事中に徐々に身体が傾いたり、姿勢が崩れたりすることがありました。
ご本人様からも、 「できるだけきちんと座って、ご飯を食べたい」 という思いを伺いました。
そこで私たちは、単に「長く座ること」を目標にするのではなく、「安定した姿勢で食事をする」という生活上の目標につなげて、機能訓練を行っています。
安定して座るために大切なこと
座位を安定させるためには、身体をまっすぐに保つだけではなく、
・骨盤を安定させること
・足をしっかり床につけること
・身体を支える体幹の力
・左右への重心移動
・座った状態で手を動かすバランス能力
など、さまざまな身体機能が関係しています。
そのため、訓練では姿勢を整えるだけでなく、座った状態で身体を動かしたり、重心を移動させたりしながら、安定して座るための練習を行っています。

「できる」を日常生活へ
機能訓練で大切にしているのは、訓練の中でできるようになることだけではありません。
「訓練では座れるようになったけれど、食事では姿勢が崩れてしまう」
ではなく、実際の生活の中で「できる」ことを目指しています。
そのため、訓練で身につけた身体の使い方を、実際の食事場面にもつなげていきます。
安定した姿勢で食事ができることは、食事を楽しむことにもつながります。
ご本人の「こうしたい」を大切に
機能訓練というと、「筋力をつける」「歩く練習をする」といったイメージがあるかもしれません。
しかし、私たちが大切にしているのは、その方がこれからの生活で何をしたいのか、どんなふうに過ごしたいのかという思いです。
「自分で食事をしたい」
「きちんと座って食事を楽しみたい」
「できるだけ今の生活を続けたい」
そんな一人ひとりの思いを大切にしながら、日々の生活につながる機能訓練を行っています。
これからも、入居者様の「こうしたい」という気持ちに寄り添いながら、その人らしい生活を支える機能訓練を続けていきたいと思います。

