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パーキンソン病の介護費用はいくら?施設と在宅の料金比較と難病の公的助成制度を解説

パーキンソン病の介護費用はいくら?施設と在宅の料金比較と難病の公的助成制度を解説

「パーキンソン病と診断されたけれど、これから先、介護費用はどのくらいかかるのだろう?」「今の収入で、最後まで自宅や施設で生活し続けられるのか不安」といったお悩みをお持ちの方は少なくありません。結論から申し上げますと、パーキンソン病の介護費用を考える際は、目先の月額料金だけでなく、住宅改修費や家族の介護離職に伴う「世帯収入の減少」を含めたトータルコストで捉えることが極めて重要です。この記事では、在宅介護と施設入居の費用シミュレーションに加え、医療費負担を大幅に軽減できる「指定難病受給者証」などの公的助成制度を詳しく解説します。将来を見据えた納得感のある資金計画を立てるための参考にしてください。

Contents

【基礎知識】パーキンソン病の進行と介護費用が長期化する理由

パーキンソン病は、脳内のドパミンが減少することで、運動機能や自律神経に影響を及ぼす進行性の疾患です。この病気は発症から数十年単位で向き合うことが多いため、介護期間が長期化し、それに伴う経済的負担も段階的に変化していくのが特徴です。

ドパミン減少による運動症状と非運動症状が生活に与える影響

パーキンソン病の主な症状は、大きく「運動症状」と「非運動症状」に分けられます。これらが組み合わさることで、日常生活の自立度が徐々に低下し、介助の必要性が高まっていきます。

運動症状

手足の震え(振戦)、動作がゆっくりになる(無動)、筋肉のこわばり(固縮)、バランスを崩しやすくなる(姿勢反射障害)などが挙げられます。固縮(こしゅく)とは、筋肉が緊張してスムーズに動かなくなる状態のことです。

非運動症状

便秘や頻尿などの自律神経症状、睡眠障害、うつ症状、認知機能の低下など、多岐にわたる症状が生活の質(QOL)に影響を与えます。

ホーエン・ヤールの重症度分類とステージ進行に伴う介助量の変化

症状の進行度を示す指標として、世界的に「ホーエン・ヤールの重症度分類」が用いられます。このステージが進むにつれ、必要な介護サービスや医療処置が増え、費用も増加する傾向にあります。

ステージ 状態の目安 必要なケアの例
ステージI・II 日常生活はほぼ自立しているが、軽度の震えや歩行のしにくさがある。 外来通院、服薬管理の習慣化。
ステージIII 姿勢反射障害(転びやすさ)が現れ、日常生活に一部介助が必要。 リハビリテーションの強化、住宅改修。
ステージIV 自力での歩行が困難になり、日常生活の多くに介助を要する。 車椅子の利用、訪問介護・看護、施設入居の検討。
ステージV 寝たきり、または車椅子での生活が中心となる。 24時間体制の介護、嚥下ケア、医療的ケア

パーキンソン病は進行に伴い「できないこと」が増えるため、早期から各ステージに応じた費用負担の変化を予測しておくことが大切です。

在宅介護で発生する「見えない費用」と家族の経済的負担

在宅介護は住み慣れた家で過ごせるメリットがありますが、実は「月々の介護サービス利用料」以外にも多くの費用が発生します。これを把握しておかないと、家計が圧迫される要因となります。

住宅改修(手すり設置・段差解消)と福祉用具レンタル料の目安

パーキンソン病特有の「すくみ足」や「突進現象」による転倒を防ぐためには、環境整備が不可欠です。

住宅改修費

手すりの設置、段差解消、滑りにくい床材への変更などが必要です。介護保険の給付(上限20万円、自己負担1〜3割)を活用できますが、大規模な改修では数十万円単位の自己負担が発生することもあります。

福祉用具レンタル

特殊寝台(介護ベッド)、歩行器、車椅子などのレンタル料がかかります。介護保険適用後の自己負担は月々数千円〜1万円程度が一般的です。

家族の介護離職や時短勤務による「世帯収入の減少」というリスク

在宅介護において最も大きな「見えないコスト」は、家族の労働時間の減少です。

在宅介護における初期費用と月額コストのシミュレーション

在宅で「要介護3」の方を介護する場合、月額の介護保険自己負担額は約2.5万円〜3万円程度ですが、これに食費、光熱費、おむつ代などの日用品、そして家族が仕事を抑えることによる減収を加えると、世帯全体での経済的負担は施設入居と変わらなくなるケースも少なくありません。

有料老人ホームの費用内訳とパーキンソン病特有の医療費負担

施設入居を検討する際、多くの方が気にされるのが「毎月いくら払えば安心か」という点です。有料老人ホームの費用は、主に「居住に関する費用」と「ケアに関する費用」に分けられます。

入居一時金と月額利用料(家賃・食費・管理費)の仕組み

入居一時金

入居時に支払う前払い家賃のような費用です。スーパー・コートのように「入居一時金0円」のプランを選べば、初期費用を抑えて入居することが可能です。

月額利用料

家賃、管理費、食費が含まれます。これに加えて、介護保険の自己負担分や、個別の医療費、おむつ代などの実費が必要となります。

難病ケアに不可欠な医療費・薬剤費とリハビリ加算の考え方

パーキンソン病の方は、一般的な高齢者よりも医療費の割合が高くなる傾向にあります。

薬剤費

L-ドパ製剤などの高価な薬を複数服用する場合、薬剤費が家計の負担となります。

リハビリ加算

施設で理学療法士(PT)等による専門的なリハビリを受ける場合、個別機能訓練加算などの費用が発生します。

【比較表】在宅介護 vs 施設入居(要介護3の場合の月額費用)

項目 在宅介護(目安) 施設入居(目安)
介護サービス自己負担 約2.7万円 約2.5万円(特定施設)
食費・居住費 実費(光熱費込) 約15万円〜20万円
医療費・薬剤費 約1万円〜(外来) 約1.5万円〜(往診込)
合計(直接支出) 約8万円〜 約19万円〜
潜在的コスト 家族の減収・心身の疲弊 なし(家族は面会に専念)

医療費・介護費を大幅に軽減する「公的制度」活用マニュアル

パーキンソン病は国の「指定難病」に該当するため、申請によって経済的負担を大幅に抑えることができます。

指定難病受給者証(特定医療費)の申請メリットと自己負担上限額

保健所に「特定医療費(指定難病)受給者証」を申請し認定されると、パーキンソン病に関連する医療費の自己負担割合が2割に引き下げられます。さらに、世帯所得に応じて月額の支払上限額(例:一般所得なら5,000円〜20,000円)が設定されるため、高額な薬剤や入院が発生しても安心です。

高額療養費制度と高額介護サービス費の併用による合算制度

医療費が高額になった場合の「高額療養費制度」に加え、介護保険の自己負担が高額になった場合の「高額介護サービス費」があります。さらに、年間の医療費と介護費の合算額が一定を超えた場合に払い戻される「高額医療・高額介護合算療養費制度」もあり、多重の負担軽減策が用意されています。

身体障害者手帳の取得による税金控除と公共料金の減免措置

症状が進み、日常生活に著しい制限がある場合は「身体障害者手帳」の申請も検討しましょう。

  • 所得税・住民税の障害者控除。
  • 自動車税の減免、公共交通機関の運賃割引。
  • 自治体独自の福祉手当の支給。

これらを活用することで、生活全体の支出を抑えることが可能です。

将来の症状悪化を見据えた「賢い施設選び」が経済的安定に繋がる理由

安さだけで施設を選んでしまうと、症状が進んだ際に「対応不可」として退去を求められ、新たな入居先を探すための「二重のコスト」がかかる恐れがあります。パーキンソン病の方は、特に以下の3点を備えた施設を選ぶことが、結果として生涯コストの安定に繋がります。

専門医との連携体制

適切な服薬調整ができれば、ADL(日常生活動作)の維持期間が延び、介護度の進行を緩やかにできる可能性があります。

リハビリ環境の充実

専門職(PT・OT)によるリハビリが、廃用症候群による寝たきりリスクを低減します。

24時間看護体制

嚥下障害(飲み込みにくさ)や吸引が必要になっても、住み替えなしで最期まで暮らせる体制があるかを確認しましょう。

パーキンソン病専門のスーパー・コートで最適な資金計画をご提案します

スーパー・コートでは、関西を中心にパーキンソン病専門のケアに特化した老人ホームを展開しています。

緻密な服薬管理と往診体制

神経内科専門医と連携し、分単位の服薬調整(オン・オフ現象への対応)を行うことで、快適な生活を支えます。

専門職による特化リハビリ

理学療法士等が在籍し、パーキンソン病特有の症状に合わせたプログラムを提供。生活そのものをリハビリと捉える「生活リハビリ」も実践しています。

24時間365日の看護体制

ナーシングホームタイプでは、医療依存度が高まっても退去することなく、看取りまで安心してお過ごしいただけます。

「今の予算でどのプランが最適か?」「利用できる助成制度は何か?」など、専門の相談員がお一人おひとりに合わせた資金シミュレーションを無料で作成いたします。将来の不安を安心に変える第一歩として、まずはスーパー・コートへお気軽にご相談ください。

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パーキンソン病専門の介護施設に関する資料請求や、見学のご予約、入居に関するご相談を随時受け付けております。

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監修者

監修者の写真

花尾 奏一 (はなお そういち)

介護主任、講師

<資格>

介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士

<略歴>

有料老人ホームにて10年間介護主任を経験し、その後「イキイキ介護スクール」に異動し講師として6年間勤める。現在は介護福祉士実務者研修や介護職員初任者研修の講師として活動しているかたわら、スーパー・コート社内で行われる介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成や試験官も務めている。

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